商品説明 個人的には、アンドレ・カイヤット★
の超名作『眼には眼を』と並ぶ、究極の精神破壊トラウマ映画!!ホラー映画の様に、直接的・あるいは、見世物小屋的なグロ描写は一切無いにも関わらず、もぅいっその事、殺してくれ!!と渇望してしまう程、超執拗に抉りだされる人間のエゴと深層心理の闇。
本作は、メキシコ映画界の首領と称され、実にカンヌ国際映画祭で3度!もパルムドール★
を受賞した、大巨匠アルトゥーロ・リプスタイン★
のキャリア初期の作品だが、この監督は日本では不遇とも言える程、評価が低く、これまでソフト化された作品は、ハネムーン・キラーズ★
としても映画化された実話を基にした、『深紅の愛』と、シャーロット・ランプリング★
主演で、流されて・・・・★
の様な漂流した島での激愛を描いた『フォックストロット』この2作しかなく、僕自身も情けない事に、殆どノーマークだった監督だ。
しかし、パリ★
のシネマテーク★
を訪れた際、偶然リプスタイン★
の特集上映会があった。
殆ど何の予備知識もないまま、僕は本作をその時に観た。
2時間にも満たない作品(111分)だが、上映中、息をしていたのかと思わされた程、全編から放たれる異様な窒息感、褪色しきった強烈に寒色を多用した美術、社会から疎外された生き方を強いられた一家の自我崩壊・・・・・・まさにこれは映像の地獄だ!!!上映中、そのあまりの精神的・拷問描写と不快感に耐えきれなかったのか、何人もの客が席を立った。
本作・純潔の城★
はメキシコで1950年代に実在した凶悪犯罪を基にした作品で、ネズミ★
の駆除用・毒薬製造業を営む、一家の主ガブリエル★
(クラウディオ・ブルック★
)は、表面上は、非常に社交家で外回りの営業も熟す紳士的な男だが、彼は異常な独占欲・支配欲の塊で、なんと、妻と長男・長女・次女の4人を10年以上にも渡り、自宅に監禁していたのだ!!!!監禁した動機も『偽善にまみれた、社会の汚さに家族を染めたくない』という偏狂的な家族愛がファシズム★
へと変貌した、極めて不純なものだ。
毎食の時間、神への祈りの時間、就寝、全てが夫ガブリエル★
によって制約され、おまけに極度の潔癖症かつ神経質で、自分が使用した物の、置き位置が少しでもズレていれば、激怒し拷問!! 日々繰り返される、理不尽なドメスティックバイオレンス★
と、社会とのコミュニケーションすら完全に断絶された家族の痛まし過ぎる姿・・・・・本作が単なるSM系の拷問監禁映画とは違い、名作と言われる所以は、そんな閉鎖的状況下で生きていけば、人間にはどんなアイデンティティー★
、イデオロギー★
が形成されていくのか?? それをまるで、物質を鑑賞する様な眼差しから、掘り下げた所に在る。
中盤、長男ガブリエル★
が長女ユートピア★
と車内で近親相姦をするシーンも恐ろしくショッキングだ。
何故ならば、近親相姦とは『人間が学習をさせられた、あくまで一般的モラル★
としての禁断行為』ではあるが、この映画に出てくる長男と長女には、そんな学習すら許されぬ隔離された状況下で育てられた為、近親相姦に全く罪の意識はなく、むしろ、『極めて本能的で動物的な、交尾としての感覚』でしかない。
そういった描写一つ一つが本作は物凄く恐ろしい。
一切の情報が遮断され、一方的な洗脳行為で育まれた感性・人間性の恐ろしさは、今の北朝鮮★
や新興宗教団体★
を例に出すまでもなく、人類の血塗られた紛争の歴史を観れば誰の目にも明らかだ。
リプスタイン★
はルイス・ブニュエル★
の助監督としても活躍した作家だが、主演に皆殺しの天使★
のクラウディオ・ブルック★
、妻約にナサリン★
のリタ・マセド★
、そしてキャメラマンには、昇天峠★
の名手アレックス・フィリップス★
を起用している事からも、本作のルイス・ブニュエル★
作品からの影響は間違いない。
しかし、不条理で曖昧な空間の狂気・背徳を描く、ルイス・ブニュエル★
の作風とは対極で、リプスタイン★
の演出は、冷徹さと同時に、ラテンならではの、むせ返るようなパッションが在る。
終盤に出てくる、この変質な旦那が実は、極度のマザコン★
であったと匂わせる、あのモノクロ写真(亡き母に抱きかかえられた、赤ん坊時の自身という、この辺りの感覚のセンスがこの監督は尋常ではない!!)、そして命懸けで、この状況下から、子供達を守り、逃避しようとする妻の悲痛さ。
BGMはタイトルロールの序盤と、ラストの、僅か二箇所で流されるだけだが、各シークエンス毎に、必ず雨のカットが挿入され、普通の映画なら何でも無いはずの、この雨の音が強烈に印象的で、緊迫したドラマを盛り立てるかの様に、聴覚にも不安を齎す。
サスペンス(不安)★
という言葉本来の意味ならば、この映画こそ、サスペンス★
と言うに相応しい傑作だ。
鑑賞には相当の忍耐を要するし、万人受けする作品でもないし、最近の拷問系ホラーのホステル★
やソウ★
の様に、派手に血が飛び散る映画でも無い。
しかし、底から込上げてくる恐怖と、人間の本質的な悪意を味わいたい方々には、絶対的オススメのトラウマ映画!! 監督 アルトゥーロ・リプスタイン★
出演者 クラウディオ・ブルック★
リタ・マセド★
ダイアナ・ブラーチョ★
マリオ・カスティジョン・ブラーチョ★
ロバート・ヒメネス★
セシリア・ルジャー★
イネス・マリーロ★
マリア・ロホ★
エマ・ロルダン★
他 制作国、制作年 メキシコ 1972年 本編収録時間 111分&特典映像集 ジャンル サスペンス★
超陰湿ドラマ★
備考 **こちらの商品は、メキシコ盤・NTSC盤・スペイン語・DVD★
になりますので、ご購入の際はご了承下さいませ。
メキシコ映画★
名作★
カルト映画★
家庭内暴力★
サイコスリラー★
犯罪心理学★
ドメスティックバイオレンス★
**3000円以上お買い上げで送料無料となります。
商品は日本郵便のレターパック又はゆうパックでの発送となりますのでご了承下さい。
★
火葬人★
DVD!三日三晩眠れない程の恐怖と戦慄!!ナインス・ハート★
のチェコの巨匠ユライ・ヘルツ★
が文豪ラジスラフ・フクス★
原作を驚異的な映像魔術で映画化した、トラウマ・怪奇フィルムノワール不朽の大名作!!★
純潔の城★
DVD!死にたくなる程の、究極の精神破壊トラウマ映画!!メキシコ映画界の首領・アルトゥーロ・リプスタイン★
が1972年に手掛けた、実話を基にした超陰湿・一家監禁サスペンス不朽の名作!!メキシコ盤★
スペイン語音声★
NTSC盤★
日本未DVD化!SAARISERKA★
(サーリセルカ) ■■監督 アルトゥーロ・リプスタイン★
■■出演 クラウディオ・ブルック★
リタ・マセド★
ダイアナ・ブラーチョ★
マリオ・カスティジョン・ブラーチョ★
ロバート・ヒメネス★
セシリア・ルジャー★
イネス・マリーロ★
マリア・ロホ★
エマ・ロルダン★
他■■製作 メキシコ 1972年■■本編 111分&特典映像集■■**こちらの商品は、メキシコ盤・NTSC盤・スペイン語・DVD★
になりますので、ご購入の際はご了承下さいませ。
メキシコ映画★
名作★
カルト映画★
家庭内暴力★
サイコスリラー★
犯罪心理学★
ドメスティックバイオレンス★
**3000円以上お買い上げで送料無料となります。
商品は日本郵便のレターパック又はゆうパックでの発送となりますのでご了承下さい。
オススメ度★
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個人的には、アンドレ・カイヤット★
の超名作『眼には眼を』と並ぶ、究極の精神破壊トラウマ映画!!ホラー映画の様に、直接的・あるいは、見世物小屋的なグロ描写は一切無いにも関わらず、もぅいっその事、殺してくれ!!と渇望してしまう程、超執拗に抉りだされる人間のエゴと深層心理の闇。
本作は、メキシコ映画界の首領と称され、実にカンヌ国際映画祭で3度!もパルムドール★
を受賞した、大巨匠アルトゥーロ・リプスタイン★
のキャリア初期の作品だが、この監督は日本では不遇とも言える程、評価が低く、これまでソフト化された作品は、ハネムーン・キラーズ★
としても映画化された実話を基にした、『深紅の愛』と、シャーロット・ランプリング★
主演で、流されて・・・・★
の様な漂流した島での激愛を描いた『フォックストロット』この2作しかなく、僕自身も情けない事に、殆どノーマークだった監督だ。
しかし、パリ★
のシネマテーク★
を訪れた際、偶然リプスタイン★
の特集上映会があった。
殆ど何の予備知識もないまま、僕は本作をその時に観た。
2時間にも満たない作品(111分)だが、上映中、息をしていたのかと思わされた程、全編から放たれる異様な窒息感、褪色しきった強烈に寒色を多用した美術、社会から疎外された生き方を強いられた一家の自我崩壊・・・・・・まさにこれは映像の地獄だ!!!上映中、そのあまりの精神的・拷問描写と不快感に耐えきれなかったのか、何人もの客が席を立った。
本作・純潔の城★
はメキシコで1950年代に実在した凶悪犯罪を基にした作品で、ネズミ★
の駆除用・毒薬製造業を営む、一家の主ガブリエル★
(クラウディオ・ブルック★
)は、表面上は、非常に社交家で外回りの営業も熟す紳士的な男だが、彼は異常な独占欲・支配欲の塊で、なんと、妻と長男・長女・次女の4人を10年以上にも渡り、自宅に監禁していたのだ!!!!監禁した動機も『偽善にまみれた、社会の汚さに家族を染めたくない』という偏狂的な家族愛がファシズム★
へと変貌した、極めて不純なものだ。
毎食の時間、神への祈りの時間、就寝、全てが夫ガブリエル★
によって制約され、おまけに極度の潔癖症かつ神経質で、自分が使用した物の、置き位置が少しでもズレていれば、激怒し拷問!! 日々繰り返される、理不尽なドメスティックバイオレンス★
と、社会とのコミュニケーションすら完全に断絶された家族の痛まし過ぎる姿・・・・・本作が単なるSM系の拷問監禁映画とは違い、名作と言われる所以は、そんな閉鎖的状況下で生きていけば、人間にはどんなアイデンティティー★
、イデオロギー★
が形成されていくのか?? それをまるで、物質を鑑賞する様な眼差しから、掘り下げた所に在る。
中盤、長男ガブリエル★
が長女ユートピア★
と車内で近親相姦をするシーンも恐ろしくショッキングだ。
何故ならば、近親相姦とは『人間が学習をさせられた、あくまで一般的モラル★
としての禁断行為』ではあるが、この映画に出てくる長男と長女には、そんな学習すら許されぬ隔離された状況下で育てられた為、近親相姦に全く罪の意識はなく、むしろ、『極めて本能的で動物的な、交尾としての感覚』でしかない。
そういった描写一つ一つが本作は物凄く恐ろしい。
一切の情報が遮断され、一方的な洗脳行為で育まれた感性・人間性の恐ろしさは、今の北朝鮮★
や新興宗教団体★
を例に出すまでもなく、人類の血塗られた紛争の歴史を観れば誰の目にも明らかだ。
リプスタイン★
はルイス・ブニュエル★
の助監督としても活躍した作家だが、主演に皆殺しの天使★
のクラウディオ・ブルック★
、妻約にナサリン★
のリタ・マセド★
、そしてキャメラマンには、昇天峠★
の名手アレックス・フィリップス★
を起用している事からも、本作のルイス・ブニュエル★
作品からの影響は間違いない。
しかし、不条理で曖昧な空間の狂気・背徳を描く、ルイス・ブニュエル★
の作風とは対極で、リプスタイン★
の演出は、冷徹さと同時に、ラテンならではの、むせ返るようなパッションが在る。
終盤に出てくる、この変質な旦那が実は、極度のマザコン★
であったと匂わせる、あのモノクロ写真(亡き母に抱きかかえられた、赤ん坊時の自身という、この辺りの感覚のセンスがこの監督は尋常ではない!!)、そして命懸けで、この状況下から、子供達を守り、逃避しようとする妻の悲痛さ。
BGMはタイトルロールの序盤と、ラストの、僅か二箇所で流されるだけだが、各シークエンス毎に、必ず雨のカットが挿入され、普通の映画なら何でも無いはずの、この雨の音が強烈に印象的で、緊迫したドラマを盛り立てるかの様に、聴覚にも不安を齎す。
サスペンス(不安)★
という言葉本来の意味ならば、この映画こそ、サスペンス★
と言うに相応しい傑作だ。
鑑賞には相当の忍耐を要するし、万人受けする作品でもないし、最近の拷問系ホラーのホステル★
やソウ★
の様に、派手に血が飛び散る映画でも無い。
しかし、底から込上げてくる恐怖と、人間の本質的な悪意を味わいたい方々には、絶対的オススメのトラウマ映画!!